2013年07月03日

COUESNON & Cie. 1383 CGO Serie - Ophicleide


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 B♭管に續いて、運良くC管のオフィクレイドも入手できた。1900年頃のケノン製。11鍵で、F#、G#のキイが付けられていたり、Hのキイが蝶番式になっていないなど、オフィクレイドとしてはかなり新しいタイプ。

 B♭管のオフィクレイドは主に軍樂隊で使用されたが、C管は主にオーケストラで使用された。今はユーフォニアムのレパートリーとなっている、G.クンマー(Kummer)の「Variations for Ophicleide」も、C管を想定してゐたのではないかといふ氣がする。

 平成25年冬には、このオフィクレイドでF.メンデルスゾーンの「夏の夜の夢序曲」をオーケストラにて、また平成26年春には、同じくメンデルスゾーンの「ハルモニームジークのための序曲」のバスホルンパートを吹奏樂で演奏豫定。

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  B♭管(左)とC管(右)
 
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Serpent EMS

 
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 古樂器のセルパン(「蛇」の意味)。16世紀の終はり頃から、教會音樂の低音パートで補強的に用ゐられてゐたさうだ。

 本來は刳り貫いた木を合はせ、革を巻いて作られた。これは樹脂製だが、ある程度それらしい音がする。試しにやってみたいといふ方やコレクターにもお勸めできる(オブジェとしてもなかなかのもの)。もし購入したい方がゐたら、こちらからご連絡を。ただし、大量には作れないないため、入手はタイミング次第。

 バズィングと指穴を開け閉めすることで音程を變へる。指穴はリコーダーのやうに合理的位置に開けられてゐるのではなく、あくまで届きさうなところに開けてあるので、指や口で調整することになる。まだあまり眞面目に練習してゐないので、とても演奏ができるほどには至ってゐないのだが、學校の音樂教室などで實演するとかなりウケがいい。
 
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2012年02月27日

BESSON BE2051-2 PRESTIGE Euphonium

 
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  使用マウスピース:Alliance DC3

 眞面目にエクササイズを重ねてきて一年ほど經った晩秋の頃だったか。「大分いい音になってきたし、そろそろプレスティージュも吹けるやうになってゐるんぢゃないの?」と友人から言はれ、機會があれば…などと思ってゐた。

 すると丁度いい具合に委託販賣の話が舞ひ込んできた。まづは、以前から「プレステがあったら買ひたい」とお問ひ合はせを頂いてゐた方々にご連絡を差し上げたところ、結局皆樣見送られてしまひ、惱んだあげくに自分で購入することにした。B&Hのサテンもさうだったが、かういふご縁で、いい樂器に巡り會へるのは有難いことだ。

 プレスティージュ最初期のモデルで、某御大がかつて使用してゐた楽器とのこと。インナーベルゴールド仕様で、凹みや輸入當時からの不具合もあったが、音色が素晴らしい。

 ベル:292mm(現行モデルは284mm)
 ボア:14.72mm/16.52mm(現行モデルは15.00mm/16.00mm)

 ピッチは全體が低め(冬場で何とか440hzあたり)で、e1、f1が強烈に高い。メインテューニングスライドをカットした上で、トリガーの可動距離をより大きくするやう、調整した。

 プレスティージュ最初期のモデルのため、トリガーで動いたスライドがお腹にぶつからないようにガードするアクリル板が装着出來ない。そこで、サードパーティーのトリガーガードを装着することにした。

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 プレスティージュ用のピストンボタンがどうも馴染まなかったので、しばらくソヴェリン用を使ってゐた。ちょっと派手なオリジナルボタンを見つけたので取り寄せてみたのだが、なかなかいいあんばいで、氣に入ってゐる。

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 平成24年、薄くなってきたインナーベルのゴールドを再メッキし、ついでに抜差管もゴールドにした。PROMEX のメッキペン(ルナピンクゴールド No.2)を使ひ、自分でやったので、斑は仕方がない。一年ほどすれば薄くなるので、再メッキすることになると思はれる。

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2011年11月22日

MIRAPHONE 54L 11000 100 PREMIUM Bariton


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  使用マウスピース:JOSEF KLIER EXCLUSIVE 6D (Midium Shamk)

 MIRAPHONE 社の最高ランクモデル「プレミアム」に、メインテューニングスライドトリガーを装備した受注生産品。既に入手した同社のテノールホルンと同じく、日本では勿論未販賣の上、本國ドイツでも大變な高額なのだが、色々手を使って購入。

 管體はゴールドブラス。ミラフォン獨自のロータリー設計による操作性の向上、ゴールドブラスによる豊かな響き、そして音程補正トリガーが加はった、ドイツ式バリトンのトップモデル。ウィーンで行はれたオーストリア吹奏樂祭でも、實に多くの奏者がこのプレミアムを使用してゐた。

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 これでやうやく、テノールホルン、バリトン、カイゼルバリトンと、すべてミラフォンのプレミアム、ゴールドブラス仕様で揃えることができた。曲や編成によって使い分けていきたい。
 
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  Tenorhorn 47WL4 11000 100 Premium と Kaiserbariton 56L 11000 Premium
 
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2011年11月01日

Bohland & Fuchs (Amati) 47 - Baßflügelhorn

 
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  使用マウスピース JOSEF KLIER EXCLUSIVE TH9E (Midium Shamk)

 ウィーンの老舗工房「ボーラント・ウント・フックス」が、第二次大戰後、チェコスロヴァキアの「アマティー」に吸収された後に製造したモデル。そのためか、古いアマティーのカタログにも「47」のモデルは載ってゐない。

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 バスフリューゲルホルンは、役割としてはテノールホルンと同じ。ウィーンの吹奏楽曲には、テノールホルンではなく、バスフリューゲルホルンが指定されてゐることがある。テューバ型の他、トランペット型もある。

 ウィーンフィルのカール・ヤイトラー氏が使用してゐるのも、この形状のバスフリューゲルホルン。ウィーンのこだわりのスタイルかも知れない。

 この楽器は、オランダの楽器店のウェブサイトの中古情報に、何年も前から掲載されてゐて、いつか買ひたいと思ってゐたもの。平成23年秋にオランダへ行った際に、お店を訪問し、購入。見かけよりも太い音色で、イギリスのバリトン(サクソルン系)よりも、ずっとユーフォニアムに近い音色。
 
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