2011年11月01日

Bohland & Fuchs (Amati) 47 - Baßflügelhorn

 
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  使用マウスピース JOSEF KLIER EXCLUSIVE TH9E (Midium Shamk)

 ウィーンの老舗工房「ボーラント・ウント・フックス」が、第二次大戰後、チェコスロヴァキアの「アマティー」に吸収された後に製造したモデル。そのためか、古いアマティーのカタログにも「47」のモデルは載ってゐない。

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 バスフリューゲルホルンは、役割としてはテノールホルンと同じ。ウィーンの吹奏楽曲には、テノールホルンではなく、バスフリューゲルホルンが指定されてゐることがある。テューバ型の他、トランペット型もある。

 ウィーンフィルのカール・ヤイトラー氏が使用してゐるのも、この形状のバスフリューゲルホルン。ウィーンのこだわりのスタイルかも知れない。

 この楽器は、オランダの楽器店のウェブサイトの中古情報に、何年も前から掲載されてゐて、いつか買ひたいと思ってゐたもの。平成23年秋にオランダへ行った際に、お店を訪問し、購入。見かけよりも太い音色で、イギリスのバリトン(サクソルン系)よりも、ずっとユーフォニアムに近い音色。
 
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2011年08月04日

MIRAPHONE 47WL4 11000 100 PREMIUM Tenorhorn in B

 
  tenorhorn_miraphone47W4L100.jpg

  使用マウスピース:JOSEF KLIER EXCLUSIVE 6E (Midium Shamk)

 MIRAPHONE 社の最高ランクモデル「プレミアム」に、メインテューニングスライドトリガーを装備した受注生産品。日本では勿論未販賣の上、本國ドイツでも大變な高額なのだが、色々手を使って購入。

  tenorhorn_miraphone47W4L100-2.jpg

 管體はゴールドブラス。テノールホルンらしい、溌剌とした響きに、ミラフォン獨自のロータリー設計による操作性の向上、ゴールドブラスによる豊かな響きが加はり、正にテノールホルンのトップモデルと言って良いのではないかと思ふ。

  MPTH01.JPG

 リンツ・ブルックナー管弦樂團の元トロンボーン奏者で、ブルックナー音樂院でも教鞭をとる、Friedrich Loimayr 氏が開發に携った(ちなみに氏は引退ホヤホヤで、氏に換はって同樂團のメンバーとなったのが、かの清水真弓女史)。

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 また最近では、チェコフィルのトロンボーン奏者であり、ドイツの多くのプロ吹奏樂團でソロテノールホルンを擔當してゐる、Robert Kozanek 氏も、このモデルを使用してゐる。
http://www.youtube.com/watch?v=zvYoSYt-kr0
 
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2009年07月29日

WILLSON TA2525 Tenorhorn in B (Saxhorn Baritone)

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  使用マウスピース:DENIS WICK SM6B

 ウィルソンが開發したテノールホルン(サクソルンバリトン)。管の太さから言ったら、間違ひなくドイツ系のテノールホルンだが、ヴァルヴがピストン式で、形状はサクソルンバリトン(ユーフォニアム型)を踏襲してゐる。

 どう分類したらよいのか、よくわからないが、通常サクソルンのバリトンとされてゐる樂器よりも管が太く、おほらかな音で、やはりドイツ系のテノールホルンの音色を狙ったと思はれる。

 吹奏樂曲に Baritone のパートがある場合、サクソルンのバリトンでは音が細すぎて、他の樂器に埋もれてしまふか、無理に大きく吹いて荒々しい音になりがちだが、この樂器だと、サクソルンバリトンとユーフォニアムの間のやうな音がするので、アプローチがしやすいのではないかと思ふ。
 
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