2012年02月27日

BESSON BE2051-2 PRESTIGE Euphonium

 
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  使用マウスピース:Alliance DC3

 眞面目にエクササイズを重ねてきて一年ほど經った晩秋の頃だったか。「大分いい音になってきたし、そろそろプレスティージュも吹けるやうになってゐるんぢゃないの?」と友人から言はれ、機會があれば…などと思ってゐた。

 すると丁度いい具合に委託販賣の話が舞ひ込んできた。まづは、以前から「プレステがあったら買ひたい」とお問ひ合はせを頂いてゐた方々にご連絡を差し上げたところ、結局皆樣見送られてしまひ、惱んだあげくに自分で購入することにした。B&Hのサテンもさうだったが、かういふご縁で、いい樂器に巡り會へるのは有難いことだ。

 プレスティージュ最初期のモデルで、某御大がかつて使用してゐた楽器とのこと。インナーベルゴールド仕様で、凹みや輸入當時からの不具合もあったが、音色が素晴らしい。

 ベル:292mm(現行モデルは284mm)
 ボア:14.72mm/16.52mm(現行モデルは15.00mm/16.00mm)

 ピッチは全體が低め(冬場で何とか440hzあたり)で、e1、f1が強烈に高い。メインテューニングスライドをカットした上で、トリガーの可動距離をより大きくするやう、調整した。

 プレスティージュ最初期のモデルのため、トリガーで動いたスライドがお腹にぶつからないようにガードするアクリル板が装着出來ない。そこで、サードパーティーのトリガーガードを装着することにした。

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 プレスティージュ用のピストンボタンがどうも馴染まなかったので、しばらくソヴェリン用を使ってゐた。ちょっと派手なオリジナルボタンを見つけたので取り寄せてみたのだが、なかなかいいあんばいで、氣に入ってゐる。

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 平成24年、薄くなってきたインナーベルのゴールドを再メッキし、ついでに抜差管もゴールドにした。PROMEX のメッキペン(ルナピンクゴールド No.2)を使ひ、自分でやったので、斑は仕方がない。一年ほどすれば薄くなるので、再メッキすることになると思はれる。

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2009年07月27日

YAMAHA YEP-321SS w.5th Valve Euphonium

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  使用マウスピース:ALLIANCE STANDARD 5

 國産ベストセラー機のYAMAHA YEP-321。マウスパイプのレシーバーはスモールシャンクだが、ベッソン竝みのボアを備へてゐる。これは通常のラインナップにはない、大變珍しいサテンシルバーモデル。

 第4ヴァルヴ使用時に、さらに3/4音ほど下げられる第5ヴァルヴを装備。オプション品として、ヤマハ・アトリエから販売されてゐた時期があったが、現在も購入できるかどうかは不明。

 中島楽器のBUZZボトムキャップを装着したところ、音がまとまりが良くなり、密度が濃くなったやうに感じられた。このキャップはウォーターポット用のポッチが着いてゐるので、ヤマハの樹脂製ウォーターポットを着けて使ってゐる。

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BOOSEY & HAWKES 7674 IMPERIAL BESSON Euphonium

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  使用マウスピース:DENIS WICK SM4 GOLD

 サテンシルバー最後期の樂器だが、状態が非常に良い。海外の樂器店で發見し、取り寄せてからしばらくオークションに出品してゐたが、殘念ながら價格的な折り合ひがつかないので、結局自分で購入することにした(笑)。

 ピストンガイドをデルリン製に交換し、スプリングをソヴェリン用に交換した。廣島の「Rue (舊 "de 管匠")」さんにて、各抜き差し管に「焼きなまし」加工を施した。また、メッキ工房や PROMEX などで、ベル内部、抜差し管等を金メッキにした。さらにさらに、メインテューニングスライドに、トリガーを装着。改造の全容は、別ページにて。

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 「特別研究 Boosey & Hawkes, Besson のユーフォニアム」は、「ユーフォニアム徒然草」へ。
 
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BESSON 765C-2 Euphonium in C

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  使用マウスピース:ALLIANCE PRESTIGE 3

 ベッソンのC管ユーフォニアム。チェコのアマティのラインナップにはC管があるが、ベッソン製はカタログにもニュースにもない。ビュッフェ・クランポンのサーヴィスセンターも、「どうせ誰かが切り貼りしたのだらう」と思ってゐたらしいが、現物を持ち込んだところ、「これは最初からC管としてベッソンが作ったモデルとしか考へられない」と唸り出した。誰のオーダーか、何の目的か、全く不明。大變珍しいモデル。

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  通常のBE765-2と竝べてみる(左がC管 BE765C、右がB♭管 BE765)
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