使用マウスピース:B.TILZ - NEA T1, T2
サクソルンのやうなヴァルヴ式円錐管系金管樂器、フリコルノ。イタリアでは、ピストン式、ロータリー式の兩タイプが製造されてゐる。中低音域のB♭管には、管の太さに應じてなんと三種類もの樂器がある。
その中で、このフリコルノ・テノーレは最も細く、マウスパイプのレシーバーシャンクは、トランペットやアルトホルンと同じサイズで、トロンボーン用のスモールシャンクすら入らない。
O.レスピーギの交響詩「ローマの松」に登場するバンダ(ブッキーナ)の「Flicorno Tenori」に該當する樂器。Tenori は、Tenore の複數形。円錐管とは言へ、かなり細いせゐか、音色は、サクソルンのバリトンよりも、ヴァルヴ・トロンボーンやキングのトロンボニアム(トロンボニウム Trombonium)に近い感じがする。
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