使用マウスピース:JOSEF KLIER EXCLUSIVE 6D (Midium Shamk)
ミラフォン社最高級モデル「Premium」。通常のカイゼルバリトンは、段階的にヴァルヴのボアが拡大されて行くのだが、56L Premium は第1ヴァルヴから第4ヴァルヴまでのボアが一定であり、同社の他のカイゼルバリトン 560 の第3ヴァルヴのボアと同じ、15.40mm といふ太いボア(ウィルソンのユーフォニアムよりも太い!)を採用してゐる。新しく採用されたブリッジ式マウスパイプは明瞭なアタックを導き、銅の成分が多いゴールドブラスで作られた管體が明るくて深みのある音色を作り出す。正に、カイゼルバリトンの最高峰といふ感じがする。
この樂器で、V.ネリベルの「交響的断章」を演奏したが、バストロンボーンやテューバと一緒に動くところや、ベルトーンなどは、ユーフォニアムで演奏するよりも、動き、響き共にしっくりしてゐた。ドイツ系の吹奏樂曲や行進曲に限らず、今後、色々な曲の演奏に使ひたいと思ってゐる。
【Bariton (GER)の最新記事】