2021年10月26日

【広告表示対策の書き込みです】

【広告表示対策の書き込みです】
Copyright(C) 2021 Hidekazu Okayama (PROJECT EUPHONUM http://euphonium.biz/) All rights reserved. 文章・画像の無断転載厳禁 | Posted at Oct.26 17:04 | Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月07日

Gustave RÉZEAU - Ophicleide


  b01.jpg

 かねてからの夢だった、オフィクレイド。1860年頃に製造されたのとのことで、150年も前の楽器。古いユーフォニアムといふ感じの、味はい深い音色。ただの飾りとしてではなく、樂器として使っていきたいと思ってゐる。

 B♭管、10キー仕樣。ベルには、

 RÉZEAU
 Fournisseur de l'Armée
 RUE GANTERIE 10
 ROUEN

 と刻印。

  DSC00576.JPG

 RÉZEAU は、Gustave RÉZEAU といふフランスのディーラーで、アドルフ・サックスの工房にゐた職人が開業したとされてゐる。Fournisseur de l'Armée とあることから、フランス軍軍楽隊に納めた樂器と思はる(故にB♭管といふのも頷ける)。
 
  DSC00573.JPG

 平成25年11月4日、ムジカ・ポエティカ主催の「レクイエムの集い2013 〜魂の慰めのために〜」にて、オーケストラ、ユピキタス・バッハにオフィクレイド奏者として加わり、メンデルスゾーンの大作、オラトリオ「エリヤ」を演奏した。最低音がAだったため、C管のオフィクレイドでは対応できず、このB管を使用した。

 終演後、觀客や演奏者の方々から「凄く良かった」「迫力があった」「とてもいい響きだった」「曲にいい色を添えてゐた」「低音が心地よくて、安心して歌へた」「格好良かった」などと、お褒めの言葉といふか、主に驚きの声を、嬉々としたご表情と共に頂いた。
 
Copyright(C) 2013 Hidekazu Okayama (PROJECT EUPHONUM http://euphonium.biz/) All rights reserved. 文章・画像の無断転載厳禁 | Posted at Nov.07 03:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | Ophicleide | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月04日

COUESNON & Cie. Monopole Conservatoire - Saxhorn Basse 6 Pistons en Ut


  01.jpg  02.jpg

 ケノンのサクソルンバス。C管で6本ピストン式の、所謂「フレンチテューバ」。ラヴェル編の「展覧會の繪」の「ビドロ」のソロは、當時のフランスで「テューバ」として一般的であったといふこの樂器が想定されてゐたと言はれてゐる。通常のサクソルンバスとの違ひは、調性とピストンの數(通常のサクソルンバスは3〜5ピストン)、ピストン操作時の音程くらゐのもので、音色に關しては殆ど變りない。

 サクソルンにはコントラバスがあるにも關らず、なぜこの樂器がフランスのオーケストラで使はれ續けて來たのか等、この楽器については謎が多い。

 このケノンのモデルは、一般のサクソルンバスのやうな形状ではなく、ユーフォニアムのやうな形状をしてゐる。C管6ピストンは、ケノンやコルトワの古いカタログには、このユーフォニアム型の方しか載っておらず、フランスのオーケストラの映像資料でも、ユーフォニアム型ばかりである。しかし、他の文献や残された樂器には、サクソルンバス型が圧倒的に多く登場する。面白いことに、ケノンのB♭管サクソルンバスは、カタログにもこの二つのタイプが載ってゐる。どのような意圖で、二つのタイプを用意してゐたのか、大変興味深い。

  01.jpg
  どちらも同じケノンのC管サクソルンバス(フレンチテューバ)。
 
Copyright(C) 2013 Hidekazu Okayama (PROJECT EUPHONUM http://euphonium.biz/) All rights reserved. 文章・画像の無断転載厳禁 | Posted at Jul.04 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | Saxhorn Basse (FRA) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月03日

ORSI - Flicorno Baritono in B♭


  01.jpg

  サクソルンのやうなヴァルヴ式円錐管系金管樂器、フリコルノ。イタリアでは、ピストン式、ロータリー式の兩タイプが製造されてゐる。中低音域のB♭管には、管の太さに應じてなんと三種類もの樂器がある。

 その中で、このフリコルノ・バリトーノは、同じくB♭管のテノーレとバッソの中間ぐらいの太さ。

 この ORSI のモデルは、ドイツ・オーストリアなどで見られるような卵型で、彼の地のテノールホルンやバスフリューゲルホルンに近い太さと音色。マウスパイプのレシーバーシャンクは、トロンボーン用のスモールシャンクに近い。
 
Copyright(C) 2013 Hidekazu Okayama (PROJECT EUPHONUM http://euphonium.biz/) All rights reserved. 文章・画像の無断転載厳禁 | Posted at Jul.03 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | Flicorno Baritono (ITA) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ORSI - Flicorno Tenore in B♭


  01.jpg

 サクソルンのやうなヴァルヴ式円錐管系金管樂器、フリコルノ。イタリアでは、ピストン式、ロータリー式の兩タイプが製造されてゐる。中低音域のB♭管には、管の太さに應じてなんと三種類もの樂器がある。

 その中で、このフリコルノ・テノーレは最も細く、マウスパイプのレシーバーシャンクは、トランペットやアルトホルンと同じサイズで、トロンボーン用のスモールシャンクすら入らない。

 O.レスピーギの交響詩「ローマの松」に登場するバンダ(ブッキーナ)の「Flicorno Tenori」に該當する樂器。Tenori は、Tenore の複數形。円錐管とは言へ、かなり細いせゐか、音色は、サクソルンのバリトンよりも、ヴァルヴ・トロンボーンやキングのトロンボニアム(トロンボニウム Trombonium)に近い感じがする。

 この ORSI のモデルは、以前に入手した MARIO CORSO とは違ひ、ドイツ・オーストリアなどで見られるような卵型。
 

 
Copyright(C) 2013 Hidekazu Okayama (PROJECT EUPHONUM http://euphonium.biz/) All rights reserved. 文章・画像の無断転載厳禁 | Posted at Jul.03 23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | Flicorno Tenore (ITA) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする